これからも情報屋さんに喰われ続けて下さいっ★
あと好きな歌い手さんも神谷さんも誕生日
おめでとうございまーすっ^^*

まあ、時間無くてこんなものになってしまって申し訳ない・・・。
こんな感じの絵は久しぶりだ・・・。
さて、昨日の続き、追記に投下しまーす！

 


１月２８日


今日は珍しく仕事は午前中で終わり
これからどうしようかと思い池袋をふらつく
先程幽から自分の誕生日を祝うメールが届いた
正直、幽が俺の誕生日を覚えている事が嬉しく
柄にも無く上機嫌で、軽い足取りで取り敢えずマックに向かう
途中何人かに絡まれそうになったが、理由はわからないが
力を使う事は無かったので機嫌を落とす事なくマックで買い物を済ませ
店を出ると来良の後輩達や門田達を見かけ、声をかけられ
２、３言葉を交わしてから自宅へと向かった
今日はいい日だな、なんて思いながら

このまま何事も無く一日が終わる
毎日がこうであればいいのに、とぼんやり思うが
何が原因かは本人にはわからないが、このまま平凡に一日が
終わる筈がない事は、言うまでもない



「手前ぇえ、何でここにいんだよ　あぁ？」

「嫌だなあシズちゃん、君の誕生日を祝いに来たんだよ」

「祝いてぇ？ふざけんな！今すぐ新宿に帰りやがれ！」



あまりにも不愉快な存在を発見してしまい、
自宅に向かう飲み歩きして左手に持っていたシェイクは
静雄の手を白く塗りつぶし、玄関に残骸がぽたぽたと落ちる
勿論だが仕事に行く際　鍵はちゃんとかけた筈だ
どうしてこうなった、どうして自分の部屋にノミ蟲、臨也がいるのか
そんな静雄の考えを遮るかの様に、臨也はくるりとコートの裾を翻しながら
その場を回り、リビングへと体の向きを変え歩きながら楽しそうに言う

「流石に今日はシズちゃんの誕生日だし？力は使わせない様にしたけど、無駄だったね」

「ああ？」

「左手、早く洗わなきゃべとべとになるんじゃない？まあ、俺には関係ないけどねえ」

「手前」

「あはは、そうだ　シズちゃん、俺　わざわざシズちゃんの為にシェイク買ったんだよねえ」

「あ・・・？」

臨也はリビングにあるキッチンに向かい、冷蔵庫をあけると
先程静雄が握り潰したソレと同じカップを手にする
思わず静雄の喉がなる、その音を聞き取ってか
臨也は口の端をあげる

「ほら、ちゃんと冷やして置いたんだからね」

「・・・中におかしなモン入れてんじゃねぇだろうな」

「疑り深いねぇ、変な物は入れてないから　ほら飲みなよ」

臨也は静雄へとシェイクを差し出す、静雄は手を出すが
信用していないのか、シェイクを掴む手の動きが遅い
静雄がカップを掴もうとした　瞬間


ぼとっ



「・・・・・・・・。手前ぇ」

「だってシズちゃん遅いし、俺手冷えるの嫌だし」

「後数秒くらい我慢しやがれ！！」

「・・・まあ、幸い　カップの中に少し残ってるし」

臨也は中身が半分程無くなったカップを拾い上げ
中身を指２本で掬いあげ、静雄に差し出す

「ほら、これ汚くないよ？」

「ふ　ざ　け　ん　な　！　誰がこんなもん飲むか！」

「はいはい、怒らない怒らないーっと」

「てめ、いざ　ーっん」

静雄が喋り始めると付き合いきれない為
臨也はシェイクが付着した指を静雄の口にねじ込む


「ん、　っん」

「はは、美味しい？シズちゃん」

「んう」

口内で指をばらばらに動かす度、静雄は鼻にかかったような
くぐもった息を漏らし、徐々に頬を赤くする
そんな静雄に満足げな笑みを浮かべ、臨也は指を引き抜く
舐めてみるとほのかに甘い

「・・・っ」

「可愛い、シズちゃん」

「うるせぇ・・・」

「あはは、そんな事言ってもさ」


さっきから物欲しそうな顔してるから、説得力皆無だよ？
そう言ってやると面白いくらいにシズちゃんの顔が赤くなった
やっぱり、面白いなあ・・・！
何て愉悦感に浸っていたら目の前が真っ暗になる
シズちゃんの大きな手が俺の視界を覆い隠す
一瞬の出来事で動けずにいると唇にふに、と何かが当たる

「！！」

「はっ、ざまあねぇな」


手前、顔真っ赤だぞ
何て勝ち誇った笑みで言われてから片手で隠しても、事実を肯定しているような物だ
静雄はくつくつと喉の奥で笑い、煙草に火をつけ
漂う苦みに　苛立ちを覚えた


（くそっ、くそっ！　シズちゃんマジ死ね死ね死ね死ね）



＊　＊　＊　＊　＊　＊　＊　＊　＊　＊　＊



臨也のシズちゃんに対する死ねって
ただの照れ隠しにしか聞こえない・・・！